名古屋グランパスの高校2年生DF菅原由勢(ゆきなり、17)が湘南ベルマーレ戦で完封に貢献した。ユース所属ながら開幕から3戦連続先発し、0-0で引き分けた「昇格1年目対決」にフル出場。元ブラジル代表FWジョー(30)が不発で連勝は2で止まったが、20年東京オリンピック(五輪)代表の森保一監督の御前試合で冷静なプレーが光った。湘南は1勝2分けとした。

 頼もしい17歳センターバックだ。前半21分、カウンターで招いたピンチに菅原が落ち着いて対応した。後半13分にもカウンター攻撃を好判断でカット。相手の決定機を止め「無失点に抑えたことが大きな収穫」と満足そうだった。視察した森保監督はユース所属の高校2年生を「風間監督が思い切って使うだけある」と評価した。

 ジョーらに惜しい場面はあったが決めきれず連勝は2で止まったが、開幕から3戦連続先発の菅原は2試合連続無失点に貢献している。それでも「まだ危ないシーンもあるし、自分が中心という気持ちでやらないと」と慢心はない。今日12日は高校の学科試験。「テスト勉強もしないといけない。でも学生の使命」とニッコリ笑った。