ベルギー遠征中の日本代表は25日、同国リエージュでの練習を行った。

 19日から活動を開始し、1-1で引き分けた23日マリ戦も含め7日目。1週間が経過した。

 ほぼ非公開で行われた練習後、FW本田圭佑(31=パチューカ)が取材対応した。

 やりとりの中で「戦い方の大枠を作るのはもちろん監督だが、大枠ばかり見えすぎて、選手の“顔”があまりみえてきていない。プレーで。そのあたりをどう思うか」という質問を受けた。

 本田は次のように答えた。

 「監督の理想とするサッカーがある。それはいい、どのクラブでも、代表でも、ある。

 日本の1つの弱点は(サッカーの)歴史が浅いせいで、まだ、“日本とはこれ”というサッカーがないのが弱点。毎4年、違うスタイルを模索しながらここまで来ているのが現状。

 そこの転換期にあると思うんです。

 転換期が1年とかじゃなく、5年くらい続いているのかもしれない。ブラジル(4年前のW杯)でもそれを追い求めてやったし。でも、負けたおかげでリセットし、模索が続いている中で、また新スタイルに。

 困った時に、普通、集団って原点回帰するものがある。それが今、日本のサッカーにはないというのは、もろいところではあるのは事実。

 普通なら、簡単に立ち返る場所が、楽な道があるんですけど。楽な道はない。

 でもこれをネガティブに考えずに。どの国もサッカーでもサッカー以外でも、歴史ってそうやって築かれてきているし、僕はこういう場面に出くわせていることは光栄なこと。

 どう打開するか、いち選手として、日本人として考えてますよ、考えてますし、案もある。やることはやっているし。これからもトライしようと思っていることが幾つもあるんで」

 早口で、こう語った。