日本協会の田嶋幸三会長(60)が10日、日本代表ハリルホジッチ監督の解任発表から一夜明けて取材に応じた。都内でJOC選手強化常任委員会に出席後、海外メディアで報じられた訴訟を受ける可能性について「把握していないが、契約にのっとって誠意を持って対応するだけ」。その際、7日にパリで契約解除を告げた際の裏話を披露した。

 年俸残額(推定63万ユーロ=約8500万円)を満額支払うこと、日本からの引っ越し費用など条件を記した書面を持参したが、すべて世界基準で英語。旧ユーゴ出身でフランス在住の前監督は読めなかったのか「その場では受け取ってもらえなかった。後日(母国語で)作成し直して郵送することになった」と明かした。

 明日12日の理事会後に発表予定の、西野新監督の後を継ぐ技術委員長については「人選中。W杯(ワールドカップ)までの暫定か、継続できる人かも含めて」。今回の緊急事態に対応するための、一時的な起用の可能性も示唆した。