ヨルダンで開催中の女子アジア杯で1次リーグを突破し、8大会連続のW杯出場を決めたなでしこジャパンの高倉麻子監督(49)が16日、アンマン市内のホテルで準決勝の中国戦(17日)の前日会見に臨んだ。

 日本は1次リーグをオーストラリアに次ぐ2位で突破し、W杯出場を決めた。次は大会2連覇のかかる戦いへと挑む。高倉監督は「(1次リーグは)本当にタフな試合が続いたので、選手自身の緊張感とかプレーの強度は強かったと思います。ギリギリのところを戦い、経験値は上がっている。目に見えるところでは、守備の部分で締めるところで締められるようになった」と大会中のチームの成長に手応えをみせた。

 中国とは昨年12月の東アジアE-1選手権でも対戦し、1-0で勝利。当時は海外組はDF宇津木しかおらず、ほぼ国内組で臨んだ大会だった。指揮官は「(当時と比べ)ちょっとメンバーは違っていますが、選手同士のつながりが強くなっていることを感じている。日本はちょっとしたコンビネーションが合ってくると、チーム力が上がるところがある。そこはE-1の時と比べると上がっていると感じています」と話した。中国も前回対戦時はエイヨルフソン監督が就任直後で、チームを立ち上げたばかりだった。高倉監督は相手の成長度合いを警戒し「(1次リーグを)1位で突破しているところをみても力があることは間違いない。一発勝負の舞台なので、自分たちのミスで崩れないようにしたい」と気を引き締めていた。

 準決勝中国戦は17日午後8時(日本時間18日午前2時)キックオフ。