なでしこジャパンが4日、ニュージーランドとの国際親善試合(10日)に向け、成田空港から同国へ出発した。

 なでしこにとっては、4月のアジア杯優勝後、初めての試合。主将のDF熊谷紗希(27=リヨン)は「アジア杯は優勝できましたけど、相手はアジアのチームなので。W杯を戦うにあたっては、アジア以外のチームと戦っていくことが何よりも大事。そういう意味でニュージーランドはいい相手だと思う」と意気込んだ。

 チームは4月のアジア杯優勝メンバーで、今回も招集されていたFW岩渕がコンディション不良、MF猶本が負傷でそれぞれ直前に離脱。右膝のけがで同じくメンバー外となった大黒柱のMF阪口夢も欠いており、高倉監督はU-20(20歳以下)世代のMF長野ら若手を多く招集した。

 熊谷は「誰と組んでもできるようにというか、そういう積み重ねはこういう合宿とかじゃないとできない。1試合しかないですけど、こういった時間は大切にしてチームとして積み上げていけるようにしていけたらなと思います」と話した。

 若手の招集については「とにかく遠慮せず、のびのびとやってもらえたらいいかな。自分の良いところを出せるように、チームに自分たちが食い込んでいくんだというところをしっかり出してもらって、チームにいい影響を与えてほしい」と歓迎していた。