U-16(16歳以下)日本代表が15日、宮城・ユアテックスタジアム仙台で行われている「U-16インターナショナルドリーム杯」の第2戦でU-16セネガル代表と対戦し、0-2で敗れた。

 W杯ロシア大会でA代表同士が対戦することから、前哨戦として勝利が期待された一戦。日本は、セネガル代表のエースFWマネも育った同国のクラブ、ジェネラシオン・フットの下部組織に所属し、同代表で主将も務めるMFパペ・マタル・サー(15)らの素早いプレスに苦しみ、最後まで効果的な攻撃を生み出すことができずに試合を終えた。

 まずは開始早々の前半7分に、相手のシュートをGKがはじいたところをFWアリウ・バダラ・バルデ(15)に詰められて先制を許す。すぐに反撃に出るが、わずかに訪れたチャンスではシュートが枠をとらえられないなど、決め手を欠いたまま前半を終えた。

 13日に行われた第1戦のパラグアイ戦から先発を7人入れ替えていた日本は、後半開始から第1戦で主将を務めていたDF半田陸(16)ら3人を一気に投入。流れを変えようとするが、反対に24分にカウンターから、またもFWアリウ・バダラ・バルデに決められ、リードを広げられてしまう。

 試合はこのまま終了。日本は第1戦から2連敗となった。DF半田は「相手のスピードが速いのは分かっていた。足が伸びてきて、自分もビルドアップを何度かひっかけてしまった。もっと判断の速さとかを早くしていかなければならない」と肩を落とした。

 一方、W杯前哨戦に快勝したセネガルのMFパペ・マタル・サーは「野心を持って戦いました。日本は技術は非常に良いものを持っていると感じた。もちろんA代表にも勝ってほしい」と喜んだ。まだ15歳ながら、身長182センチの長身で、同郷のマネのように海外移籍を夢見ている。「スペイン、フランス、そしてイングランドにも興味がある」と目を輝かせていた。

 日本は17日の最終戦でU-16スペイン代表と対戦する。