ワールドカップ(W杯)ロシア大会日本代表DF長友佑都(31=ガラタサライ)が、TBS系で27日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜午後8時57分)に緊急出演し、西野朗監督(63)が帰国会見で語った「小さな選手の涙」の真相を初めて明かす。

 長友はスタジオで、本大会を2カ月後に控えた4月7日付でバヒド・ハリルホジッチ前監督(66)が解任されたことに話が及ぶと「雰囲気は良くなかった。自分が若手だったらこういうチームにいたくないなって思った。だからこそ僕もベテラン組に入るので、若手をリラックスさせることに努めました」と当時の状況を赤裸々に語った。

 また「日本代表選手を会社の役職に例えると?」という問いには「本田圭佑は社長のすぐ下にいくんじゃないですか」と、代表内の序列でFW本田圭佑(32)を西野監督の下に置き、スタジオを笑わせた。

 さらに長友は、西野監督が5日の帰国会見の中で語った「ある小さな選手の涙」の真相を初めて明かす。日本は、1次リーグを突破した6月28日のポーランド戦で、西野監督の指示で残り10分にパス回しをして時間を稼ぎ、同時刻にセネガルがコロンビアに敗れたことで、フェアプレーポイントによる順位決定が初めて適用されて2位で決勝トーナメントに進出した。西野監督は試合後に選手を集めて、決勝トーナメント進出のために、批判とリスクを覚悟で、時間稼ぎの戦術を取らざるを得なかったことを謝罪したという。

 西野監督は帰国会見の中で、ポーランド戦翌日の6月29日に「ある選手が、突破した後のミーティングで発言した。小さな選手でしたけれど『ブラジル』と言った瞬間、言葉を詰まらせた。泣きじゃくりながら思いを言った。グループステージを突破した翌日なので、回想しながら詰まってしまった瞬間があった」と明かした。長友は翌6日にツイッターで「西野さん、ブラジルW杯経験してる小さな選手って。。笑バレバレやん。。苦笑」と、ある選手が自分であることを認めていた。

 果たして、長友はどういうことをしてチームをさらに結束させて、快挙を成し遂げたのか…詳しくは番組で明らかになる。

 また番組では、長友がW杯後の短いオフを利用して地元・愛媛へ行った様子なども紹介。たった1人で子どもたちを育ててくれた母への思いと、これまでの人生にかかわってきた多くの人たちへの感謝の心を持ってサッカーに取り組んできた、長友の幼少期から今日までの軌跡を振り返る。