なでしこジャパンが13日、2大会ぶりの頂点を狙うアジア大会へ向けて成田空港から開催地のインドネシアへ出発した。

 アジア王者として臨む今大会は、来年6月のW杯フランス大会へ向けた重要な試金石にもなる。高倉麻子監督(50)は「とにかく全員で1位をとれるように戦っていきたい。誰が本番に強いか、トップを出せるかを見たいし、そういう選手が出てこないと。新しい力や、成長したところを出してくれれば」と話した。

 大会はインドネシア南スマトラ州の州都であるパレンバンで行われる。選手村に入るとはいえ、約3週間に及ぶ慣れない土地での戦いには神経をとがらせており「(遠征では)必ずおなかをくだす子も出るし、ひどいと1週間ぐらいは難しくなってしまうし、サバイバル。お手洗いがちゃんと流れるかとか、意外とそういう細かいところが選手のストレスになったりする。最悪の状況を考えながらやっていきます」と話した。

 高倉監督は12日に、現在開催中のU-20女子W杯フランス大会の視察から帰国したばかり。若き“ヤングなでしこ”の戦いぶりについては「選手たちはよく戦っていますけど、やっぱり僅差なんですよね。それをこっち側にもってくるのはすごく大変。世界的にもレベルはA代表もアンダー世代もどんどん上がってきている。日本も遅れないようにしないとなと思いました」と話した。