日本代表MF伊東純也(25)が生き残りをかけ、結果で一発回答する。チームは18日、親善試合キルギス戦(20日・豊田スタジアム)に向け、同スタジアムで調整した。1月のアジア杯(UAE)で代表入りを目指す伊東にとっては最後のアピールの場。過去5大会のアジア杯では、直前の国際Aマッチで得点を決めた選手全員が代表入りしている。UAE行きの切符を手に入れるため、貪欲にゴールを狙う。

代表定着へ、伊東が最後のアピールを誓った。後半途中出場だった大分でのベネズエラ戦を終え、愛知で18年を締めくくる一戦にむけて非公開で調整。「チームとしても個人としても結果を出せるように頑張りたい」と静かに意気込んだ。

スピードに乗った鋭いドリブルを評価され、森保ジャパン初陣の9月の代表戦で約9カ月ぶりに代表復帰。コスタリカ戦、10月のパナマ戦と2戦連発で結果を残した。しかし、右MFには堂安らライバルも多く、現状の序列は2番手以下。それでも「あんまり人のことを気にするタイプじゃない。自分にしかできないこともある」。競争を勝ち抜く自信もある。「裏へ抜けたり、縦への突破とか、そういう部分を多く出せたらいいかな」と話した。

キルギス戦の結果が1月のアジア杯に直結する。過去5大会、直前の国際Aマッチで得点を決めた選手は全員が代表入りを果たしている。キルギスはFIFAランキング90位と日本の50位を大きく下回り、17日には控え組中心の鹿島と練習試合を行い、0-2で敗れている。出場すれば得点のチャンスが訪れる可能性は高く「結果を出さないと残れない。こだわってやっていきたい」と決意した。

今夏にはドイツ1部デュッセルドルフから正式オファーが届くなど、そのプレーは世界からも注目され始めた。「あんまり気負わずに、いつも通りやれれば一番いいかな」。ラストチャンスで、伊東がUAE行きの切符を手繰り寄せる。【松尾幸之介】