日本代表MF堂安律(20=フローニンゲン)が21日、代表活動を終えてオランダへ戻るため、中部国際空港を出発した。

キルギス戦から一夜明け、午前7時すぎに空港に到着した。体調について「問題はない。(キルギス戦は)90分は出ていないので。オランダに戻ってからのことも考えながらしっかり休めた」と話した。

16日のベネズエラ戦で先発し、持ち味の攻撃力に加えて前線からの精力的なプレスで守備にも貢献。試合の主導権を握る原動力になった。キルギス戦は後半途中から出場してすぐにMF中島翔哉(ポルティモネンセ)のゴールをアシスト。存在感を示した。9月に初選出されてから5試合で1得点1アシストにも「結果には全然満足していない。ベネズエラ戦でも得点がなかった。フィニッシュのところをもっとよくしたい」と表情を緩めることはなかった。

森保ジャパンで初の国際大会となる1月のアジア杯(UAE)を前にした実戦はこれですべて終了した。右サイドを不動のものにしつつある20歳は「小さいときからテレビで見ていたし、出たいと思っていた。日本は必ず優勝しなければいけない」と言葉に力を込める。「9月に初めて試合に出たときより、11月の方がはるかに連係も個もよかった。(今後のレベルアップは)どれだけいけるか自分でもわからない。毎回が楽しみ」。想像のつかない可能性が自分とチームの中にある。確かな手応えを持って、突き進む。