東京五輪世代のU-22日本代表がU-22コロンビア代表に0-2で完敗した。A代表組のMF堂安律(21=PSV)とMF久保建英(18=マジョルカ)がそろって先発したが不発。A代表と兼任する森保一監督(51)が同代表を国内で初めて指揮したが、最後まで打開できなかった。残り約8カ月となった五輪本番に向けて不安を残した。

   ◇   ◇   ◇

国内初の親善試合に臨んだ東京オリンピック(五輪)世代U-22日本代表は、同年代のコロンビア相手に力負けした。

「東京五輪で金メダル」を掲げる同世代にとっては、五輪本番に近い雰囲気を想定した中で、MF久保、MF堂安らA代表組も合流した貴重な実戦の場だった。満を持して試合に臨んだがミスが多く、見せ場の少ない試合に終わった。

前日の会見でも「金メダル」を公言していた森保一監督(51)は試合後、「昨日の練習前に『試合前日の記者会見で、メディアのみなさんの前で、我々が東京五輪で金メダルを目指して戦う、ということを話してきた』と選手に伝えました。その上で、今日の試合を我々が何を目指しているか表現できるように準備していこう、と話しました」と、あらためて選手にも「金メダル」を強調したことを明かした。

結果は惨敗に終わったが「先ほど試合が終わってからも『我々が持っている目標(金メダル)が私だけのものなのか、チームで共有しているのか』と選手たちに話して、選手たちとも、今日の敗戦は悔しいけど、東京五輪で金メダルを獲得するためにやっていくこと、力を付けていくことは共有してきました」と説明。「東京五輪で金メダル」の目標に変わりはないことを示した。