ロンドンでの悔しさを、東京で取り返す!

サッカー男子日本のDF吉田麻也(32=サンプドリア)が5日、オンライン取材に対応。後輩たちに「ここで終わっちゃいけない」と伝えたことを明かした。チームは延長までもつれた3日の準決勝・スペイン戦に敗れ、6日のメキシコとの3位決定戦に挑む。吉田はロンドン五輪の3位決定戦で、敗れた苦い経験がある。だからこそ「僕も(ともに出場していた酒井)宏樹もあの思いをしたくないし、若い選手もしてほしくない」と言葉を発した。

主将として自ら発起人となり、4日にミーティングを開催した。ロンドンで敗れた試合の映像を流し、失意のチームに気合を注入した。「みんなの顔がまずいと思ったので」と言った。「あの時、良かったと思える日が来るように」。目の前にメダルが取れるチャンスを無駄にしない。20代の選手が多くいる中、自身は32歳としてオーバーエージ(OA)として参加する五輪。「こういう年で、国を背負って、仕事できることは本当にすごいこと。誇り、責任を全部出し切って、終わりたい」。ロンドンでの忘れ物は、東京でつかむ。【栗田尚樹】