日本サッカー協会(JFA)は19日、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表に招集していたDF酒井宏樹(31=浦和)がけがのため、不参加になったと発表した。

代わってDF中谷進之介(25=名古屋)を追加招集した。

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この発表前には、FW大迫勇也(31=神戸)がけがで不参加となり、FW林大地(24=シントトロイデン)を追加招集すると発表していた。

大一番を前に、最前線の大黒柱の大迫と、不動の右サイドバック酒井という、経験豊富な絶対的主力を欠くまさかのアクシデントが重なった。大一番を前に、日本は大打撃を受けた。

酒井は19日のJ1リーグのジュビロ磐田戦(埼玉)に先発出場。足を気にするそぶりも見せ、後半途中に交代し、ピッチを退いていた。

日本代表は3月24日のアウェー、オーストラリア戦に勝利すれば、7大会連続7度目のW杯出場が決定する。

もともと、けがで不動のセンターバックの1人、DF冨安健洋(23=アーセナル)を招集できておらず、絶対的なレギュラーを3人欠く緊急事態ともいえる。

日本は24日のアウェー、オーストラリア戦に勝利すれば、7大会連続7度目のW杯出場が決定する。

引き分けると、オーストラリアとの勝ち点差は3のまま、出場決定は最終節に持ち越しとなり、29日のホーム、ベトナム戦に引き分け以上で突破が決定する。

敗れるとオーストラリアと勝ち点で並び得失点差で3位に転落し、自力で、自動的に出場できる2位以内に入る可能性がなくなる。

チームはDF長友佑都(35=東京)ら国内組の第1陣がオーストラリアに向け飛び立った。20日に決戦の地、シドニー入りし、同日からトレーニングを始める予定となっている。

欧州組は20日まで公式戦がある選手がほとんどで、試合を終えて、順次オーストラリア入りする。選手全員がそろうのは、試合2日前の22日夜になる見込み。

コンディションにばらつきが出ることやアクシデントも想定し、森保監督は通常の23人より多い27人を招集したが、早くも2人の入れ替えを余儀なくされた。勝ち点3とW杯切符を持ち帰るための戦いは、目前に迫っているが、波乱含みだ。

 

○…追加招集されたDF中谷が、所属する名古屋グランパスを通じて「日本のW杯出場に向けて全力を尽くしてきます! 頑張ってきます!」とコメントを発表した。今季のJ1リーグはここまで全3試合にフルタイム出場を続けている。