インターネットテレビ局のABEMA(アベマ)は25日、全試合を無料生中継するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会(11月21日~12月18日)の放送予定を発表した。

大会の開幕戦、1次リーグのセネガル-オランダや、日本と同じE組の世界が注目する好カード、スペイン-ドイツや、アルゼンチンの1次リーグ全3試合など毎日1次リーグの試合から一部を独占放送。

さらに、決勝トーナメントも準々決勝のうち2試合など、大会を通じ、23試合がABEMAの独占生中継となる。

すでに、NHK、テレビ朝日、フジテレビが21日に、ABEMAとともに放送するカードを発表済み。

W杯カタール大会を巡っては、日本の最終予選のアウェー戦が地上波中継されなかった。放送権が高騰し、スポーツ配信のDAZN(ダゾーン)がアジア・サッカー連盟(AFC)と契約を結んだためで、日本が7大会連続7度目の出場を決めた3月のオーストラリア戦も、地上波生中継はされなかった。

そんな状況下で、本大会はABEMAが国際サッカー連盟(FIFA)と契約。日本のファンは、本大会全試合を無料視聴できることになった。

NHKが21試合、テレビ朝日が10試合、フジテレビが10試合を生放送。一方で、ABEMAが23試合を独占生中継する。

発表資料には、「ABEMAでは、同時刻に別の場所で開催される試合を含めた全64試合を、フリックだけの手軽な操作にて視聴することが可能。毎試合の名場面をまとめたダイジェスト映像の最速配信、数台のカメラ映像から好きなアングルを選ぶことができる試合のマルチアングル映像、声援を投げかけ合いながら観戦できるコメント機能、リアルタイムで見られなかった試合を好きな時に何度でも見ることができる見逃し配信、試合の途中からでも最初から視聴することができる追っかけ再生、ABEMAオリジナル企画など、本大会をあますことなく楽しむことができる様々な取り組みを提供予定です」とある。