元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が1日、亡くなった。80歳だった。日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は、08年の北京オリンピック(五輪)監督を務め、オシム氏が指揮する日本代表のコーチを兼務していた。反町技術委員長が2日、日本サッカー協会を通じてコメントを発表した。

反町技術委員長のコメントは以下の通り。

 

「お父さん」と呼んでいたまさに日本サッカー界のお父さんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りします。

Jリーグの監督として対峙した時にソリッドな守備とアイデア豊富で常に数的優位を作る流動性のある攻撃を併せ持ったジェフユナイテッド千葉は私にはとても衝撃的でした。また、2005年のJリーグオールスターサッカーで私がEASTチームの監督、オシムさんがコーチで一緒に仕事をさせていただいたのも良い思い出です。

そして2006年から就任された日本代表監督のオシムさんに、コーチとしてチームに加わった私はよく怒られながら指導したのを思い出します。彼にとって妥協という文字はありませんでした。今でも1番影響を受けた指導者であることは間違いありません。

一昨年、SAMURAI BLUEがオーストリアのグラーツでパナマとメキシコと親善試合をした際には、近くにいらっしゃるにもかかわらず新型コロナ感染症拡大防止のためにお会いできず、また日本代表のサッカーを見てもらうことができなかったのがとても悔いに残っています。

安らかにお休みください「お父さん」。