【デュッセルドルフ(ドイツ)28日=岡崎悠利】サッカー日本代表が、W杯カタール大会(11月20日開幕)に向けた最後の活動を終えた。アジア最終予選の途中から採用していた4-3-3を4-2-3-1に戻し、本大会でも軸にするめどが立った。同時に選手の序列も変化。カタール行きの切符をつかむ登録メンバー26人の陣容も見えてきた。ポジション別に予想する。

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軸となる4-2-3-1を想定し、ポジション別に見ていく。

▼GK 今回は4人招集で、本大会は3人になる見通し。現時点で正GKの権田とエクアドル戦で好パフォーマンスのシュミットは当確。第3GKをベテランの川島か、東京五輪出場の谷か。また今回は選外だが大迫敬(広島)もゼロではない。

▼DF 4バックに各ポジション2人を想定し8人。当確は米国戦で最終ラインに並んだ吉田、冨安、酒井、中山。長友と伊藤も順当。左膝負傷で離脱中の板倉(ボルシアMG)が回復すれば確実だが、不透明だ。長友と冨安がともに右サイドバックをこなせるため、山根は安泰ではない。板倉の状態が、谷口と山根の招集に関わりそうだ。2試合ともベンチ外の瀬古は厳しい。

▼MF ボランチは遠藤、守田、田中、柴崎で固まったか。柴崎はエクアドル戦でキャプテンマークを託された。指揮官からの信頼は絶大。2列目は鎌田、伊東、久保、三笘が今回の活動で当確を得るパフォーマンス。堂安も順当。クラブで調子を落としている南野、この陣形だとやや苦しい原口だが、本大会で戦い方の変更が必要になることは十分考えられ、経験も含めて外せない。現状はこの11人。

▼FW 4人。米国戦での猛プレスにチームメートからの称賛が止まらない前田が一気に株を上げた。スピードタイプでは右膝負傷中の浅野(ボーフム)もコンディションが整えば招集されるだろう。同じく状態次第だが、大迫勇(神戸)への信頼も厚い。今回の活動で森保監督が「戦術の幅が広がる」と評価した上田も序列を上げた。代表で結果が出ていない古橋、持ち味のポストプレーを出し切れなかった町野が黄信号と言える。