湘南ベルマーレFW町野修斗(23)が8日、W杯メンバーに追加招集された。クラブを通じて「追加招集という形でカタールワールドカップのメンバーに選んでいただきました。日本を代表してカタールの地で闘えることに、誇りと責任を持って行ってきます。そして、今まで関わってくれたすべての人に感謝しています。プレーで恩返しできたらと思っています。応援よろしくお願いします」とコメントした。

町野は代表初招集された7月の東アジアE-1選手権で、3得点を挙げ、大会得点王に輝いた。左右どちらも精度の高いキックを持ち、身長185センチの高さを生かしたヘディングを武器に、今季リーグ戦でも2位の13得点をマークしていた。代名詞は得点後の「忍者ポーズ」。三重県の伊賀市にルーツを持つことから生まれた独自のゴールパフォーマンス。地元を大事にする若きストライカーは「世界でも浸透するようにしたい」と野望を抱いていた。

DF中山雄太が3日に右アキレス腱(けん)の手術で欠場が決定。代役候補として旗手怜央(セルティック)原口元気(ウニオン・ベルリン)らが候補として挙がっていた。森保一監督が7日にドーハへ出発する際「追加はDFとは限らない」と示唆していた通り、Jリーグで日本人最多の13得点を挙げ、前線からの守備も光るFWの町野に白羽の矢が立った。

◆町野修斗(まちの・しゅうと)1999年(平11)9月30日生まれ、三重・伊賀市出身。ポジションはFW。履正社高2年で高校選抜に選ばれ、3年時に練習参加した横浜加入。19年にJ3北九州に期限付き移籍し、1シーズンでJ2に昇格し完全移籍。32試合で7得点し20年に湘南移籍。今季は5月の川崎F戦で2戦連続2得点など活躍し7月の東アジアE-1選手権でA代表デビュー。185センチ、77キロ。利き足は右。