【ドーハ(カタール)12日=岡崎悠利】サッカー日本代表DF長友佑都(36=東京)が、米国の人気コミック「超人ハルク」さながらのモンスターになる。

1次リーグでは優勝経験のあるドイツやスペインなど強豪との対戦が続く。自身は国際大会の場数は随一で、セリエAのインテルでも大きな注目や批判を浴びながらプレーしてきた。強敵と対峙(たいじ)する際の心の準備について「メンタルモンスターになるやり方が身についてきている。緊張感とプレッシャーに負けたり、不安や恐怖に萎縮する選手が多いけど、僕は逆で、自分が超人ハルクになるイメージ」。相手が強ければ強いほどパフォーマンスが上がる源はここにある。

数多くのプレッシャーをはねのけてきたからこそ、今は不安も恐怖も感じることはないとう。「むしろ、強い薬(プレッシャー)を飲み過ぎて、弱い薬じゃ効かなくなってきた。アドレナリンを出す意味で。プレッシャーがあればあるほど覚醒できる。超人ハルクになっていくような、自分が大きくなっていくような感覚がある」。常人離れした精神力で、強豪をなぎ倒す。