サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)カタール大会で起こした歓喜を、23年は女子日本代表(なでしこジャパン)が受け継ぐ。

今年7月に、女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会が開催される。なでしこジャパンを率いる池田太監督(52)が、日刊スポーツなどの取材に応じ「奪う」をコンセプトに、アグレッシブなサッカーで世界一奪還を誓っている。

W杯カタール大会での日本の躍進に、池田監督も刺激を受けている。「戦いに対する準備はすごいものがあったのだろうなと思います。チームをつくる上での一体感。1つ1つの細部にわたる準備の大切さを教えてもらいました」。

昨年のなでしこは、アジアの頂点は逃すも、最低限の女子W杯切符は獲得した。チームのコンセプト「奪う」を継続し、7月の本大会に挑む。東京五輪のデータでは、出場国の中でボールを奪うアクションの回数は「中の下」で「なでしこなら、もっとアクションを起こせる」と話す。

昨年11月の親善試合ではイングランドに完敗。世界の壁の現実を突きつけられた。それでも「自分たちから攻撃やボールを奪うところで仕掛けアクションを起こした時に強みが出ると感じ取れた」と、積み上げに手応えも感じている。

日本のFIFAランクは11位。1次リーグは、スペイン(同8位)、コスタリカ(同37位)、ザンビア(同80位)と同組。「目の前の相手に勝利していくこと。その結果、頂点を目指すことが目標にはなる」と、再び世界一を「奪い」にいく。【岩田千代巳】

◆池田太(いけだ・ふとし)1970年(昭45)10月4日生まれ、東京都出身。武南高-青山学院大を経て93年に浦和入団。4シーズンで53試合に出場し、96年限りで引退。97年から指導者として浦和のトップチームやアカデミーを担当し、11年にS級ライセンスを取得。12年からは福岡でコーチとなり、一時は監督代行も務めた。17年に年代別女子日本代表の監督に就任すると、翌18年にはU-20女子W杯初優勝。21年10月になでしこジャパンの監督に就任した。