サッカー日本代表に追加招集されたDF藤井陽也(22=名古屋グランパス)が、名古屋の大先輩、DF吉田麻也の背中を追う。

DF角田涼太朗(横浜F・マリノス)がけがのため不参加となり、訪れた代表入り。21日、千葉市内での練習後に「追加招集を聞いたときはすごく驚きましたが、選ばれたからには爪痕を残さないとと思っています」と気を引き締めた。

小学時代から名古屋のアカデミーで育った。吉田も名古屋の下部組織からプロ入りし、海外へと羽ばたき、ワールドカップ(W杯)カタール大会では主将として日本代表を引っ張ってきた。吉田がアカデミーの激励に訪れたとき、吉田と対面したこともある。

「めちゃくちゃ(体が)ごつくて。それでも昔は細かったと言っていて。筋トレとか食べ物とか、僕自身も今、体作りをしていますが、より上を目指すために、もっともっとフィジカルを上げないと」と刺激を受けたことを明かす。続けて「常に目標にしている存在ですし、僕も近づかないと行けないと思っている。すごく目標にしています」と目を輝かせた。

00年12月26日生まれ。1週間遅く生まれていたら、パリ・オリンピック(五輪)の代表の資格があった。「予定日は、1月だったらしいですが、自分が早く出てきてしまって。自業自得です」と苦笑。パリ五輪経由ではないが、22歳でA代表に食い込んだ。

名古屋で日本代表経験を持つDF丸山、中谷から学ぶ部分も多い。サポーターからの期待も大きく、「グランパスの活躍が代表につながる。今回のキャンプで自分のプレーを出せるようにやっていきたい」と誓った。