新エース候補のMF三笘薫(25=ブライトン)が、森保一監督(54)の予告通りスタメン出場した。ゴール、アシストはなかったが、三笘がボールを持つ度に、声出し応援が解禁されたスタジアムが沸いた。開始2分、約60メートルをドリブルで駆け上がりCKを獲得した。後半9分にも自陣からのドリブルでFW浅野の得点チャンスを演出した。

抜群の存在感を見せたが、三笘は自身に厳しかった。「声援はすごく光栄なことですけど、それを結果で応えるのが一流だと思う。その器ではなかった。求められてもっと結果を出せる選手にならないと」と反省を口にした。

W杯カタール大会ではジョーカーとして起用され、「三笘の1ミリ」で世界を驚かせた。世界最高峰プレミアリーグでも好調を維持し、ここまで9得点6アシスト。だれもが認める力。森保監督に先発を託され後半44分までプレーした。本人も「少しは信頼が上がってるからこそのスタメン」と感じている。

先発では守備負担も増えるが「今日も失点のシーンで、自分はファウルを恐れて少し軽くなったところからやられている。そこは反省点で自分の課題」と、先発定着へ自ら宿題を課した。

ただ、新生森保ジャパンの初陣。これからチームの連係が深まることで、伸びしろは大きい。「ブライトンでやってることを出せないと代表ではできないと言われるので。そこは言われないようにしたい」。ブライトンでの輝きを、次は代表の試合につなげてみせる。【岩田千代巳】

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