サッカーのU-16インターナショナルドリーム杯が開幕した。4カ国による総当たり戦で、日本は初戦で米国に1-2で敗れた。2日にナイジェリア、4日にオランダとそれぞれ対戦する。

日本は前半はペースを握り、得点機を許さないまま0-0で試合を折り返した。ただ後半からギアを上げた相手に1対1の局面などで強さを見せられ、攻め込まれて2点を先行された。

後半ロスタイムに途中出場のFW神代慶人(15=ロアッソ熊本ユース)が1点を返したが、反撃はここまで。神代は「0-0のところで使ってもらったが、先に2失点してしまった。1点でも返せたらと思っていた」と悔しそうに話した。残り2試合に向けて「大きな選手に負けないでどうやってゴールまでいくか、最後の質を意識していきたい」と、残り2試合を通じたアピールを誓った。

今年11月に行われるU-17W杯に、飛び級での出場を目指す選手たち。日本サッカー協会は2050年までにワールドカップ(W杯)優勝を掲げており、そこに向けては2030年でベスト4がひとつの目標になる。8年後に24歳となり、日本代表の主力を担うことも期待される世代だ。

3月のフランス遠征では国際大会でフランスやイングランドとも対戦し、経験を積んでいる。広山望監督は「この積み重ねが、A代表になったときに苦しいところで勝ちきるところにつながると思う。今勝とうが負けようが、絶対に無駄にしてほしくない」。世界との戦う経験を、この世代から積み上げていく。