サッカー日本代表森保一監督(54)が、今日15日の国際親善試合キリンチャレンジ杯エルサルバドル戦(豊田ス)で“超攻撃布陣”を敷く。前日会見で、軸である4-2-3-1でなく、4-1-4-1で臨むことを示唆。中央を厚くし、引いて守る相手を正面突破する力を養う狙いだ。カギとなるインサイドハーフは堂安律(24=フライブルク)と旗手怜央(25=セルティック)が担う見通し。3月の親善試合2試合で手にできなかった勝利を、会心のゴールでつかみにいく。

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引いて守る相手を、真正面からねじ伏せる力をつける。非公開から全公開に変更された13日の実戦形式のトレーニング。布陣は4-1-4-1で、1本目のインサイドハーフには堂安と旗手が入っていた。この日、森保監督は「(この布陣を)ベースにして戦えるように準備したい」と新しいチャレンジを設定した。

ボランチを1人減らす分、より高い位置に人数をかけ、パスをつないで攻める選択肢を増やす。「ボールを奪った瞬間、(ボールを)握りながら縦に行くところに狙いを持ちたい」と明確な目的を示した。両サイドを任せるMF三笘や伊東の突破力は既に実証済み。「(中央突破が)できなかったときにサイドも使っていければ」と、攻撃の優先順位もしっかりつけた。

W杯カタール大会で、90分間で唯一敗れたコスタリカ戦からの学びでもある。引く相手を最後まで崩しきれず、カウンターで喫した1点に泣いた。エルサルバドルもコスタリカに劣らない力があるとし「丁寧で、粘り強い守備を持っている。カウンターを受けないように攻めきる」と言った。ドイツ、スペインからの金星は日本がカウンターを生かしたが、ここから必要になるのは自ら攻め、ゴールをこじ開ける力。これを養う考えだ。

日本代表がにらむのは、今年11月に始まるW杯予選、そして来年1月に控えるアジア杯。守ってカウンターを狙ってくる“アジアの戦い”を勝ち抜くためにも、超攻撃的オプションは生きる。「選手個々の良さを、形の中で表していけるように」。新10番の堂安とW杯落選で涙をのんだ旗手を中心に、新たな化学反応を起こす。【岡崎悠利】

○…森保監督が、新10番のMF堂安と新主将MF遠藤への期待を語った。堂安について「本人も自分にプレッシャーをかけているところがある。そこが良さ。突き抜けて向上心を持ってプレーしてほしい」と、貪欲な男のさらなる進化につながることを願った。大役に指名した遠藤には「W杯や五輪、国際経験も豊富」とし、16年リオデジャネイロ五輪で主将を務めた男のリーダーシップに託した。