日本新聞労働組合連合(新聞労連)ジャーナリズム大賞の表彰式が23日、都内で行われた。23年度の「専門紙・スポーツ紙賞」を、創設から5回目にして初の受賞者になった日刊スポーツ新聞社/日刊スポーツNEWSの平山連(むらじ)記者(33)が出席。21年のサッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選で日本と対戦したミャンマーのGKが、国軍のクーデターに抵抗意志を示した舞台裏を取材した受賞記事「3本指に込められた思い」(23年11月14日付)に関し、掲載に至った経緯をスピーチで紹介した。
「3本の-」は、当時ミャンマーのGKだったピエ・リヤン・アウン氏(28)へのインタビュー記事。国歌斉唱時に3本指を立て、国軍のクーデターに抵抗する意志を示した「その後」を追跡した。
選考委からは「最終面1ページを使い『WE NEED JUSTICE(私たちには正義が必要だ)』という切実な肉声を(注目の日本代表戦を通じて世界に)伝えた。スポーツ紙の主読層であるサッカーファンに深刻な国際問題を分かりやすく紹介し、今なお約2万人が国軍に拘束される人権侵害の実態を訴えた」と評価された。
「専門紙・スポーツ紙賞」は19年度の創設以来「該当なし」が続いていたが、第5回にして初の受賞。表彰後の壇上で、平山記者はピエ氏がスタッフを務めるミャンマー料理店「SRR」(東京・日暮里)を紹介した上で「彼の存在を忘れてほしくない一心で書いたものです。この記事をきっかけに、店を訪れてくれる人も増えてくれれば」と願った。
平山記者は信濃毎日新聞社から20年1月、日刊スポーツ新聞社に入社。21年東京オリンピック(五輪)取材などを経て、現在は180センチ、120キロの体格を生かして大相撲を担当している。
スピーチでは、両社や関係各所への感謝を述べるとともに「この賞を励みに、これからも足元から地球儀を見渡せるような取材を続けていきたい」と誓いを立てた。
◆ミャンマー料理店SRR(Spring Revolution Restaurant) 住所は東京都荒川区西日暮里2丁目25-1ステーションガーデンタワー3階、JR日暮里駅徒歩1分とアクセス抜群。人気のランチバイキングは月曜日を除き午前11~午後3時まで実施し、料金は1時間1500円。

