日本代表(FIFAランキング17位)が宿敵イラン(同21位)を1-2と敗れた。3大会ぶり5度目の優勝を狙ったが準々決勝で散った。前半28分にMF守田英正が値千金の先制点を上げたが、後半に追いつかれ、アディショナルタイムにPKを献上。これを決められ土壇場でまさかの敗北を喫した。

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これまでアジアの舞台で死闘を繰り広げ通算成績も6勝5分け6敗と五分。

5年前の前回大会は準決勝で日本が3-0で勝ったが、イランはローマ所属のFWアズムン、ポルト所属のFWタレミ(この日は出場停止)ら経験豊富な選手がそろい昨年3月にガレノイ監督が就任後は公式戦17戦無敗(15勝2分け、1試合はPK勝ち)。そんな強敵との一戦を前に、週刊誌で性加害疑惑が報じられたMF伊東純也が離脱。チームへの心理的影響も心配される中での試合だった。

負傷明けの三笘薫の起用法が注目されたが、4-2-3-1の左MFでFW前田大然が先発した。立ち上がりからロングボールを中心に攻め込むイランに対し、日本はGK鈴木彩艶、冨安健洋を中心とした毎熊晟矢、板倉滉、伊藤洋輝のDFラインが体を張って対応。気心知れたボランチ遠藤航、守田のコンビが冷静なかじ取りで攻守を引き締めた。

先制点は日本だった。前半28分、左サイドでボールを持った守田が中央の1トップの上田綺世へパスを送る。上田が体を張ってボールをキープし、ボールを落とす。受けた守田がドリブルで相手守備網を突き破り、ゴール前中央へ抜け出し、滑り込みながら右足でシュート。GKベイランバンドの体に当たりながらもゴールに飛び込んだ。

日本は少ないチャンスの中で幸先良く先取点を奪った。MF堂安律、久保建英らが厳しいマークを受ける中で、中盤の底から守田が前のスペースに入る動きで活路を見いだした。

これで勢いに乗るかと思われたが、イランも強い。後半に入ると、ゴールに向かう力強い攻撃を披露。後半10分に追いつかれた。GK鈴木のロングボールを中盤付近で回収されると、ペナルティーエリア手前で受けたアズムンが絶妙なスルーパス。抜け出したMFモヘビにゴール左へと流し込まれた。1-1となった。

さらにピンチは続く。後半18分、ロングボールに抜け出したアズムンが一気にペナルティーエリア内まで進入。板倉がかわされ右足でゴール右隅にシュートを決められた。イランの勝ち越し点かと思われたが、ここはオフサイドの判定に救われた。板倉は前半に足を痛めた影響もあり、イランの速い攻撃に体が付いていかない。

後半22分、日本は前田に代えて三笘、久保に代えてMF南野拓実を投入し、勝負に出た。勝ち越し点を狙い、互いにオープンに攻め合う展開となった。イランが強烈なシュートを見舞えば、日本も三笘のドリブルを突破口にサイドから好機をつくった。しかし互いに次の1点が奪えないまま、後半も時間が過ぎていった。

そしてアディショナルタイムの後半49分、板倉が相手選手を倒してPKを献上。同51分にMFジャハンバフシュこれを決められた。優勝候補同士の一戦は死闘となったが、あと一歩及ばなかった。

勝ち上がればカタール-ウズベキスタンの勝者と2月7日の準決勝で顔を合わせる。