ガンバ大阪は16日(日本時間17日未明)にアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)決勝でアルナスル(サウジアラビア)とぶつかる。
08年に中心選手としてACL制覇の立役者となった元日本代表MFの遠藤保仁コーチ(46)は、指導者の立場でのアジアタイトルに挑む。
事前取材に応じたレジェンドは、当時の偉業を「ACLのタイトルは是が非でも欲しいと思っていたし、実際取ってから、僕自身もチームとしても大きな自信を持って戦えるようになった」と、その後につながる重要な経験になったと振り返る。
コーチとして携わるチームは、ハードスケジュールとも戦いながら勝ち抜き、ファイナルまでたどり着いた。苦しみながらも頂点まであと1歩に迫った選手たちには「ACL2とかエリート(ACLE)は関係なく、アジアのいろんなスタイルと戦ってきた中で結果を出してきたことに自信を持ってプレーして欲しい」と期待してベンチに入るつもりだ。
最後に立ちはだかるアルナスルには、クリスティアーノ・ロナウドやサディオ・マネ、ジョアン・フェリックスらワールドクラスの選手がそろうスター軍団で、難しい戦いになることは間違いない。それでも08年のクラブワールドカップ(W杯)のマンチェスター・ユナイテッド戦でロナウドと対戦するなど、数々の修羅場を乗り越えてきたコーチは「相手にはトップレベルの選手も多い。そういう選手たちに対してどれだけ通用するかを試す機会でもある。一人一人が持っているものを出せれば、十分通用すると僕は思っている」と選手たちの力を信じて共闘する。
大会規定で、今季の決勝は西地区クラブのホームで開催され、G大阪にとっては“完全アウェー”の雰囲気での戦いとなる。08年のACLでアウェー全勝という偉業を成し遂げた経験を持つ男は、環境がどうであれ、まずは自分たちの積み上げてきたものを出すことが必要だと考える。「チームのコンセプトをしっかりとやればいい。チームがまとまらないと優勝はできないと思うし、やり方を守りつつ、個人のところで良い意味でリスクを冒してやること」。今季のG大阪らしいサッカーを貫くことが、スタジアムを静まりかえらせることにつながると説いた。
勝てば選手と指導者でアジアタイトルをすることになる46歳は「そのうちそういう人も出てくるだろうし、あんまり気にしていない」と笑いながらも、「優勝って言うのは何回やってもいいもので、それはコーチという立場になっても同じ。もちろん優勝したいなと思う」と力を込めた。悲願のクラブ10冠目へ、経験豊富な司令塔は、ベンチから的確な指示を送って勝利を引き寄せる。



