【ロンドン=佐藤成】日本代表(FIFAランキング18位)が、聖地ウェンブリーでイングランド代表(同4位)を1-0で破る歴史的金星を挙げた。前半23分にMF三笘薫(28=ブライトン)が決めた先制点を守り切った。
左のウイングバックで先発したMF中村敬斗(25=スタッド・ランス)が決勝アシストでチームを勝利に導いた。「こういうビッグ舞台でプレーすることはなかなかないことだから、何かインパクトを残したいと。目に見える結果、アシストだったり、自分の得意なドリブルは出せたので、本当にいい日になった」と満足げに振り返った。
前半23分、味方が相手陣でボールを奪うと左サイドのスペースを猛然と駆け上がり、パスを受ける。カットインしてシュートかと思いきや、冷静に中にいたMF三笘薫(28=ブライトン)に通してゴールをお膳立てして見せた。
「自分で仕掛けていくことも出来たけど、やっぱり自分で強引に突破は難しい。三笘選手が見えたので、難しいパスでしたけど、うまく決めてくれた」
新たな可能性を広げる試合になった。これまでは左ウイングバックで三笘とスタメン争いを繰り広げてきた。しかし、今シリーズで三笘がシャドーに使われたことで、同時起用が実現。スコットランド戦からテストし、この日の大一番はスタートから2人がピッチに立ち、流動的に入れ替わって相手の守備を混乱させた。
中村は「やっていてめちゃくちゃ楽しくて、パスも出てくるし、申し訳ないけど、レベルが違いますね。守備、攻撃、全てで。本当に楽しい試合だった」とうなずいた。
試合開始直後に名手であるベン・ホワイト(アーセナル)をドリブルで置き去りにしてチャンスをつくった。その後も積極的に仕掛けて後半14分に途中交代に追い込んだ。「相手に当たって抜けたけど、ベンホワイトもそのシーン終わって目の前に来て、ラッキーガイって言ってきて。マッチアップのサイドバックが入れ替わったのはウインガーとしては勝ったみたいなのはある」と誇った。
W杯優勝候補に敵地で勝利。この意味は大きい。「親善試合でウェンブリーなので相手も本気でやってきたと思うし、僕はこの試合に懸けていた」。守備強度の高さも含めて、猛アピールに成功した。

