全国大会初出場を狙った相洋は、PK戦目前で決勝ゴールを奪われた。それでもタレント軍団・桐光学園を相手に、97分間(前後半40分ハーフ、延長10分ハーフ)に渡り、互角に戦った。その中で「神ってる」プレーを連発したのが、GK田代将太郎(3年)だ。しかも…、その顔立ちは日本代表の10番、あの香川真司にそっくり。軽業師を思わせる軽快な動きもまた、香川真司さながらだった。

 身長178センチ。「本家」より一回り大きい田代が、桐光学園の猛攻に敢然と立ち向かった。前半31分、DFタビナスの強烈なグラウンダーシュートをファインセーブ。後半30分すぎには右からのクロスボールに飛び込んできた相手FWと激突しながらセーブ。さらにロスタイム、左サイドをえぐったタビナスからの鋭い弾丸クロスにいち早く飛び出し、事もなげにキャッチして延長戦へ。

 そして極め付きは延長前半8分、抜け出したFW西川のシュートをファインセーブ、そのこぼれ球をMF佐藤が強烈なシュートで狙ったが、これもファインセーブでCKへ。全国切符の決着はPK戦へ持ち込まれるかと思われたが、延長後半7分、独走してきたFW西川にゴールを奪われた。試合終了のホイッスルに、田代は青々とした芝生のピッチに突っ伏して涙を流し、しばらく立ち上がれなかった。

 「神ってる」田代に率いられ、ここまで快進撃を続けた相洋。綱島陽介監督は「子どもたちが最後までファイトしてくれた。100%力を出し切った結果です。3年生が最後の選手権を前に、本当によくまとまってくれた」と大健闘の選手たちをたたえた。