鹿児島城西が自慢の堅守で得点を与えず、PK戦を制して3回戦にコマを進めた。

 タレントぞろいの長崎総合科学大付攻撃陣に対して、引いて守った。スピードを生かした攻撃をつぶす作戦が奏功した。小久保悟監督(49)も「これでしか我々は勝てない」と選手の奮闘をたたえた。

 PK戦では1人目を止めるなど活躍したGK泉森涼太(2年)は「1本止めれば勝てると思っていた。1本目は雰囲気があったので右に飛んだ」としっかりキャッチして流れをもたらした。

 2大会連続で初戦PK負け。ようやく今大会で初戦突破を決めて臨んだ2回戦。「鬼門」のPK戦だったが、大きな壁を乗り越えての勝利だった。【浦田由紀夫】