4年ぶり8度目出場の佐野日大(栃木)が、高校総体8強の米子北(鳥取)を破り、3回戦に進出した。

 序盤から一進一退の展開が続いた。前半20分を過ぎに米子北が主導権を握り始めたが、GK中村一貴(3年)が好セーブを見せて、得点を許さなかった。

 両チーム譲らずに迎えた後半22分、佐野日大はオウンゴールで先制点を挙げた。最後まで逆転を信じてゴールに迫った米子北を振り切り、見事勝利を収めた。

 海老沼秀樹監督(46)は「10回やって1回勝てるかわからない相手だったが、気持ちで勝った」と勝利に酔いしれた。その後、うれし涙を流した。

 勝利に貢献した中村は「みんなが体を張って守ったのが良かった。後半もゼロで抑えれば、チャンスは来ると思っていた」と振り返った。