昨夏の総体王者の市船橋(千葉)が、前回大会に続きまたもPKに泣いた。3人のJリーグ内定者を擁する自慢の堅守は健在だったが、後半の再三の決定機を決めきれず0-0でPK戦へ。最初のキッカーMF野本が外し、前橋育英(群馬)が全員成功させ、夏冬連覇の夢は消えた。

 U-19(19歳以下)日本代表で新潟内定のDF原は「夏冬連覇はそう簡単にはやらせてもらえないんだなと…。去年もそうだけど勝たないと意味がない」と涙をこらえた。初戦の京都橘戦での心身の疲労もあったのか、ミスも目立ち、原は「これではプロでは通用しない。この試合をきっかけの1つにしたい」と、Jリーグでの巻き返しを誓った。