サッカーの全国高校選手権は今日5日、準々決勝が行われる。

 前橋育英(群馬)のDF小山翔(3年)が昨夏の悔しさを晴らす。滝川二(兵庫)との準々決勝は、2年生DF角田が累積警告による出場停止で、小山に今大会初先発の機会が巡ってきた。昨夏の高校総体県予選は、初戦の常磐戦でPK戦で敗退。PKを外した小山は「あのシーンは忘れられない。仲間に申し訳なくてその日は眠れなかった」。直後に右足首負傷で離脱し、2年生に定位置を譲る形となった。「戦う姿勢、ラインの統率力がすべて足りなかったと思う」。母みゆきさん(40)の「壁を乗り越えた後に必ずチャンスが巡ってくる」と励まされ前を向き続けた。「今後の人生に悔いは残したくない。球際で絶対に勝って、チームに安定感をもたらしたい」と誓った。