J2横浜FCのFWカズ(三浦知良)が「伝説の男」となった。50歳7日で迎えたアウェーV・ファーレン長崎戦に先発出場し、後半9分まで54分間プレー。「全選手の手本」と尊敬された元イングランド代表スタンリー・マシューズ氏の50歳5日の公式戦出場記録を上回った。だが、シュート0本で試合も1-1の引き分けに終わり、満足な表情は一切なし。史上初の50歳弾も、次節以降に持ち越しとなった。

 ◆スタンリー・マシューズ 1930~50年代まで活躍したイングランド代表選手。ストーク在籍時の50歳5日でピッチに立ち、これは今も破られていないイングランド1部の最年長出場記録。プレースタイルはドリブルを得意とし「魔術師」の異名を持つ。また、現役生活33年間で1度も警告を受けていない。56年には初代バロンドール(欧州年間最優秀選手)を受賞。65年には現役選手として初めて、ナイトの称号「サー」を授かった。

 65年に現役を引退後の75年には、アパルトヘイト(黒人を差別する法律)の中、南アフリカで黒人チームを設立。選手がブラジルでのプレーを望み、南アフリカで史上初となる黒人チームの遠征を果たした。

 ペレが「すべてのサッカー選手の模範となる名選手」と語るなど、尊敬を集めた。