湘南ベルマーレFWジネイ(33)が、19日の愛媛FC戦に続き2戦連続で決勝ゴールを決め、チームの開幕からの無敗と首位キープに大きく貢献した。

 前半31分、右サイドでFW斉藤未月からのパスを受けたMF菊地俊介が、ゴール前に鋭く送ったパスに飛び込み、左足で押し込んだ。「難しい試合だったから、うれしかった。(ゴールは)常に練習でもやっている形。湘南はボランチの選手が前に上がり、クロスを上げるシーンが多いが、クロスの質が非常に高い。菊地には感謝したい」と笑みを浮かべた。

 アシストした菊地は「正直(ペナルティーエリアの)中の状態は見ていなかったですけど、相手DFとGKの間にボールを通せば、何かが起こると思った。速いボールを送ったら、たまたまジネイがいて決めてくれた」と喜んだ。

 愛媛戦に続いてゴールを決めたが、コンディションは、まだ万全ではないという。16年6月に退団した鹿島アントラーズ時代も、故障に悩まされ、2季で出場試合は9、得点は2にとどまっただけに「(水戸ホーリーホックとの)開幕戦で足を痛めて、出られないタイミングもあったが、愛媛戦で得点を決めることが出来た。コンディションは、まだ100%じゃない。出来るだけ早く100%にしたい」と手綱を引き締めた。

 6日に第2子の長女が生まれたものの、この日はケガでスタンドで観戦したMF藤田征也に“ゆりかごポーズ”をプレゼントした。今後について聞かれると、「チーム一丸となって、結束力を高めて戦えた。今日のプレーこそ湘南スタイル。それを続けられれば、シーズン終了の時に目標を達成できるだろう。スタイルを信じ、継続し、細かい部分の精度を上げられれば、もっと良くなるよ」と、信じることの大切さを強調した。【村上幸将】