前日本代表監督のハビエル・アギーレ氏(58)が、日刊スポーツを通じて「本田必要論」を唱えた。現在指揮するUAE1部アルワフダの本拠アブダビで取材に応じ、3月のW杯最終予選で先発落ちした日本代表FW本田圭佑(30)について持論を展開。ACミランで出場機会を得られず、招集の是非が議論になっていることに「100%呼ぶべき。日本に(外す)ぜいたくはできない」と訴えた。

 本田を呼ぶべきか、外すべきか。3月のW杯最終予選前、世間ではさまざまな意見が飛び交った。ハリルホジッチ監督の決断は「招集」、そして2試合とも「ベンチスタート」。一方で計5点に絡んだ久保(ヘント)が台頭し、本田の立場はさらに厳しくなった。6月のイラク戦以降も再燃するだろう論争。アギーレ前監督なら、どうするのか。

 アギーレ氏 確かに圭佑はミランでプレーできていないが、代表ではプレーしないといけない選手だ。絶対だ。100%だ。オランダ、ロシア、イタリアを渡り歩いた経験は、ほかの日本人にはない。(古巣の)名古屋や(清武が国内復帰した)C大阪で出られないなら心配だが、ミランが欧州屈指の伝統クラブであることを忘れてはいけない。