J2のジェフユナイテッド千葉は28日、MF熊谷アンドリュー(24)が27日に暴行容疑で警視庁に逮捕され、28日夕方に処分保留で釈放されたと発表した。

 事件に関する詳細は不明で、クラブは熊谷に対して今後、事実確認を行い、事実関係が明らかになった段階で、改めて熊谷への処分を含め対応を発表する予定だ。熊谷は、30日に京都・西京極陸上競技場で行われる京都サンガ戦含め、当面は謹慎することになるという。

 前田英之社長はクラブの公式ウェブサイトで「弊クラブ所属選手が警察に逮捕されるという事象が起きたことについて、誠に申し訳なく思っております。そして、ジェフユナイテッド市原・千葉を支えてくださっておりますファン、サポーター、スポンサー、地域の皆さま、またJリーグを支えてくださるすべての皆さまに、心よりお詫び申し上げます」とコメントを発表した。

 熊谷は小学生時代からJ1横浜F・マリノスの下部組織でプレーし、12年にトップチームに昇格。神奈川県下では、年代でも屈指の才能と評判で、U-16~19(16~19歳以下)日本代表に名を連ねた。横浜では1年目から10試合に出場し1得点を挙げて期待されたが、その後、出場機会を失い、14年にJ2湘南ベルマーレに移籍。その後、15年に横浜に復帰も出場機会を得られず、翌16年にツエーゲン金沢に移籍し32試合に出場。

 2季連続でのレンタル移籍となった今季、千葉ではエスナイデル監督から、それまでのキャリアで主にプレーしてきたダブルボランチの一角から、アンカーという新たなポジションでのプレーを要求されると、その期待に応えて成長。ボール奪取と展開力の高さで、千葉の中盤に欠かせない存在となり、元パラグアイ代表MFアランダから定位置を奪い、リーグ戦27試合に出場。他クラブやJリーグ関係者の間からも、成長を高く評価する声が出ていた中での、今回の暴行容疑での逮捕発覚となった。