アルビレックス新潟はガンバ大阪戦(14日)から一夜明けた15日、聖籠町のクラブハウスで練習を行った。試合に出場したメンバーはランニングなど、40分ほどでクールダウンを終えた。

 呂比須ワグナー監督(48)は17試合ぶりの勝利で、J2降格を回避し「昨夜は少し眠れた。負けたら悔しくて眠れないけど、勝つとうれしくて眠れない」と喜びをにじませた。ただ、現状は勝ち点15の最下位18位と、次節ジュビロ磐田戦(21日)は勝っても降格の可能性がある。苦しい状況に変わりはない。「G大阪戦よりも、いい試合をするしかない」と気の緩みはない。

 それは選手も同じだ。G大阪戦で決勝点を挙げたMF小川佳純(33)は、練習見学に訪れたサポーターから祝福され、「ファンを喜ばせることができてよかった」とホッとした様子。もちろんひと息つくひまはない。「得点できたことはうれしいが、1点では満足していない。チャンスで決めないと」。最大のヤマ場になる磐田戦に向け、「G大阪戦の結果、内容は次につながるものだった。いい準備をしたい」と話した。

 ◆新潟の次節J2降格決定条件 15日に15位の甲府が東京と引き分けて勝ち点を28に伸ばしたことで、新潟は次節21日の磐田戦に勝利したとしても来季J2降格決定の可能性が出てきた。その条件は新潟○でも、清水と甲府が○。新潟△の場合は甲府○△か広島○か大宮○。新潟●の場合は他カードに関係なく降格。