ジェフユナイテッド千葉が大逆転でJ1昇格プレーオフ(PO)進出を決めた。前節終了時の順位は8位。PO圏内(6位以内)に入るには、勝利が最低条件。その上で(1)東京ヴェルディと徳島ヴォルティスの勝敗がつく(2)松本山雅FCが京都サンガFCに引き分け以下に終わる、と2つの他力条件が必要だった。仮に、東京Vと徳島が引き分けに終わった場合は、3点差以上の勝利が必要だった。

 開始34秒でオウンゴールで失点。思わぬ形で先制点を許したが、前半30分にMF町田也真人の得点で同点に追いついた。90分を終え1-1。ロスタイムの表示は「5分」だった。92分でドラマが起こった。右CKを獲得するとMF清武功暉のクロスを、DF近藤直也が頭で合わせ土壇場で勝ち越し。クラブ新記録となる7連勝で今季を終えた。試合終了後に、東京Vの勝利と松本の敗戦の情報が入り、イレブンはJ1昇格POに滑り込んだことを知った。

 値千金の勝ち越し弾を決めた近藤は「チャンスを決めきれずに、後ろから見ていてじれったい気持ちがあった。得点の場面はうまく、フリーになれたので入れるだけだった」と話した。普段はクールなキャラクターで感情を表に出さないタイプだが、得点の場面では喜びを爆発させ「さすがに、あの時間帯で喜ばなければ、こいつ何なん? と思われるでしょう」と苦笑していた。