セレッソ大阪の日本代表FW杉本健勇(25)が、目指す得点王へ刺激を注入された。今季リーグのホーム最終戦となる26日ヴィッセル神戸戦に向けて24日、大阪・舞洲で調整。紅白戦を行ったが、主力組は控え組に圧倒された。

 苦笑いの杉本だが「これまでも紅白戦でやられて、試合で良かったことは多かった。サブ(控え組)の選手が頑張ってくれて、それが試合につながっている。引き締める意味でもよかった」。今季のC大阪はリーグ戦を主力組、カップ戦は控え組と絶妙に選手を使い分け、ルヴァン杯を制し、リーグ戦(現在3位)、天皇杯(同4強)とも好成績。その強み、相乗効果は練習でも生かされている。

 前節横浜戦で杉本は大台の20得点に乗せ、得点ランクトップに並んだ。それでも「まだまだいけると思っている」。C大阪からは99年黄善洪以来2人目の得点王へ。「誰もが狙っているし、取れるチャンスがあるのはいいこと」。実現しても、それは通過点となる。【実藤健一】