清水エスパルスの「持っている男」ことFW金子翔太(22)が、J1残留決定弾を狙う。24日、チームは次節ホーム最終戦のアルビレックス新潟戦(26日)に向けて非公開練習を実施。前日23日の練習で右足首を捻挫したMF河井陽介(28)は別メニュー調整で、小林伸二監督(57)は今日の練習で最終判断する意向を示した。「(患部は)腫れていない。明日、蹴れるようならぶっつけ本番でいい」。

 河井は、出場停止の白崎凌兵(24)に代わって左MFで先発出場する可能性はあるが、この日の紅白戦では金子が代役を務めたとみられる。積極的なプレスに加え、中盤でボールを受けることもでき、「チャレンジして、どんどん前からプレスをかけてもいいと思う」と前向きに話した。

 さらに言えば、金子には「強運」がある。昨季J2最終戦のアウェー徳島戦(11月20日・2-1)では、J1昇格を決める決勝弾を挙げ、今年4月21日のアウェー川崎F戦(2-2)では、J1通算2万ゴールを決めた。チームは5戦無得点だが、残留を決めるためには得点が不可欠。金子自身は、8月9日ホームC大阪戦(3-2)以来ゴールから遠ざかっているものの、「(得点を)期待している人も多いと思うので、おいしいところを持っていけたら」と不敵な笑みを浮かべた。【保坂恭子】