浦和レッズがアジア王者になった。クラブ10年ぶり、Jリーグ勢としてはG大阪以来9年ぶりの快挙。アジア王者としてUAEで開催される12月のクラブW杯に出場することが決まった。

 これにより、来年のW杯出場を目指す浦和勢を除く国内組、Jリーガーのチャンスが拡大する可能性が出てきた。

 日本代表はクラブW杯と同時期に、国内で東アジアE-1選手権3試合を東京・味スタで戦うが、浦和勢はクラブ世界一を目指してUAEに行くため、代表に招集できなくなった。

 海外組も含めた編成だった11月の日本代表の欧州遠征に浦和勢はGK西川、DF槙野、遠藤、MF長沢、FW興梠とクラブ別最多の5人もいた。この5人は国内組の編成なら押しも押されもしない主力で招集が確実視されていた。その空いた席に抜てきされる国内組も、アピール次第でロシア行きのチャンスが出てくる。

 視察し、浦和Vを喜んだ日本代表ハリルホジッチ監督も東アジアでの戦いに「浦和の選手を選べないのは残念だが、浦和以外の選手で臨まないといけない」と腹を決めた。

 日本協会の田嶋幸三会長は「(11月の招集から考えると)5人空いた。(Jリーグの)残り試合でアピールしてほしい」と競争をあおった。