アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で10年ぶりに優勝した浦和レッズが20日、さいたま市内でサポーターへの優勝報告会を行った。帰国しているFWラファエル・シルバらを除く選手とスタッフが参加。訪れた約900人のサポーターの前で淵田社長は「2度のアジア制覇は日本で初めての快挙。来年はACL出場はかなわないが、19年にJリーグ王者として再びアジアの戦いに挑めるよう頑張りたい」とあいさつした。

 ACL効果で、年間収益が過去最高を更新する可能性も出てきた。これまでは07年の約79億円が最高。試合の年間入場者数は今年で約80万人と当時より減少しているものの、グッズ販売が伸びた。通常のリーグ戦では約5万人が訪れた日で約1000万円ほどの売り上げがあるというが、ACL決勝の日は約2500万円にのぼった。優勝記念グッズも申し込みの段階で約2000万円の売り上げになった。来季リーグ制覇して再びACL出場となれば、リーグ賞金のダゾーンマネーと合わせて国内クラブ初の年間収益100億円も見えてくる。

 最後にあいさつしたMF柏木は「年々タイトルを取れていることはうれしい。リーグも天皇杯も、これから取れるように」と抱負を語った。選手とクラブが二人三脚で成長を続けていく。