H組首位の鹿島アントラーズは1-1でシドニーFCと引き分け。次節引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。

 ホームで勝ちきれなかった。その悔しさが鹿島の選手には残った。左サイドバックでプロ初先発を果たしたDF小田は、前半27分のクロスが相手のクリアミスを誘い、FW金崎の先制ヘッドにつなげた。だが、後半25分の失点場面では空中戦で競り負けた。「鹿島は勝たないといけないチーム。試合に出たくらいで満足しては、ファンは納得してくれない。悔しさの方が強い」と唇をかみしめた。

 それでも勝ち点を積み上げたのも事実だ。ホームで敗れた10日のJリーグ広島戦から中2日。また1人、けが人が増えたこともあって8人が入れ替わった。その中で連戦の1人の金崎が、広島戦で外したPKの借りを返した。不敗神話は32に伸びた。「もっと決められるところがあったので、すごく決めたかった」とエースに笑みはないが、次節4月3日のアウェー上海申花戦で引き分け以上なら、1次リーグ突破が決まる。鹿島はまだ、ACLで負けていない。