清水エスパルスとジュビロ磐田のプライドがぶつかり合う、静岡ダービー(リーグ通算47度目)が今日7日午後3時、袋井・エコパスタジアムで開催される。両チームは6日、最終調整。磐田は、MF中村俊輔(39)が3試合ぶりに先発復帰し、清水はプロ2年目DF立田悠悟(19)が、ダービー初出場の見込み。磐田の先発最年長と清水の同最年少が、キーマンになる。

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 高ぶる感情を抑えられなかった。立田は6日、静岡市内での最終調整に臨んだ。今日の磐田戦には、右DFでの先発出場が確実。プロ2年目で初めて静岡ダービーを経験する見込みだ。

 「昔から『ジュビロには負けるな』と言われてきた。勝たなければいけない相手だし、モチベーションは高いです」

 下部組織出身。トップ昇格前のダービーも経験していないが、この一戦の重みは理解している。昨季のダービーは、ルヴァン杯を含めて3戦全敗。プロ1年目だった立田は出場できず、スタンドから戦況を見守った。「去年のダービーで負けた後に、(北川)航也くんが泣いていた。それだけ(の思いを)懸けていたんだと分かりました」。

 飛躍を誓って臨んだ今季は開幕戦からスタメンを勝ち取り、ここまで全試合先発出場。本職はセンターバックだが、チーム事情で右DFとして出場している。だが、前節横浜戦では自身の判断ミスが失点につながり、チームも0-1で今季リーグ初黒星。ダービーは「汚名返上」の舞台と位置付け、無失点にこだわっている。

 昨季のダービーは、磐田MF中村の左足から失点を許すシーンが多かった。今日の一戦で復帰濃厚な39歳に対し、19歳の立田は「どこから蹴ってもチャンスを作ってくるので、はね返したいです。必ず勝ちます」と言い切った。身長189センチ。伸び盛りの若武者が、オレンジの誇りを胸にピッチに立つ。【神谷亮磨】