浦和レッズがホームでベガルタ仙台を下し、今季6戦目にしてリーグ初勝利を挙げた。

 2日の堀孝史前監督の解任で、大槻毅暫定監督体制となって迎えたリーグ戦の1戦目を勝利で飾った。前半から連動したプレスで、仙台の攻撃を中盤で次々とシャットアウト。ショートカウンターで攻め込んだ。前半5分、中盤でボールを持ったFW武藤雄樹が前線へスルーパスを送り、FW興梠慎三が反応。ペナルティーエリア内でうまくDFと体を入れ替えてボールを保持すると、飛び出していたGKもかわして右足で冷静に決め先制した。興梠は浦和に加入後、これで仙台戦は11試合14得点。「仙台キラー」が本領を発揮した。

 前半から飛ばした分、後半は相手にボールを持たれる時間も増えたが、今季初先発の38歳のDF平川忠亮らベテランもスプリントを繰り返して走り続けた。セットプレーではポストに救われる場面もあったものの、日本代表DF槙野智章、遠藤航らを中心に体を張った守備で守った。

 4日のルヴァン杯アウェー広島戦に続く無失点で、リーグ無敗だった仙台を撃破。監督交代や強化体制の再編など苦心の時間が続いていた浦和が、待望の1勝で浮上のきっかけをつかんだ。