B組3位のマイナビ仙台レディースは、同1位のINAC神戸と対戦し0-1で敗れた。これで、通算2勝1敗2分けとなり、順位は3位のまま変わらない。

 前半7分、INAC神戸FW増矢理花(22)にミドルシュートを決められ先制される。その後も、相手から自陣を支配され防戦一方の展開だった。千葉泰伸監督(47)は「失点は相手の力が上回った結果。それでも、その後は粘り強く守り抜いて戦う姿勢を見せてくれた。後半は相手に決定的な好機をつくらせていなかった」と評価した。

 うれしい話題もあった。後半38分には、約1年半ぶりにFW有町紗央里(29)がピッチに帰ってきた。昨季開幕直前に右内転筋の肉離れで戦列から離脱。その後も左ひざを負傷したため、復帰が大幅に遅れていた。交代相手のFW浜田遥(25)から抱き締められてからピッチイン。積極的に前戦からボールを追い回した。有町は「サポーターの声を聞いて、グッとくるものがあった。(リハビリ中は)心が折れそうになったけど選手、スタッフから温かい言葉をかけられたから、頑張ることができたんです」と言うと、声を詰まらせた。涙の数だけ強くなる。有町は「ピッチに立つ以上は、勝ちにこだわって結果を出す」。心強い点取り屋が、帰ってきた。