女子日本代表のエースストライカー、菊島宙(そら、16=都八王子盲学校)を擁するT.Wingsが準決勝で涙をのんだ。

 buen cambio yokohama(神奈川)との準々決勝は、菊島が後半5分に決勝ゴールを挙げて1-0で勝利。しかし、昨年の決勝と同じ顔合わせになった準決勝のたまハッサーズ(東京)戦は、日本代表の主力に君臨する黒田智成に試合終了直前に決勝ゴールを浴びて惜敗した。

 23日の1次リーグ2試合で8ゴールを量産し、チームの初優勝と得点王を宣言していた菊島は、決勝進出を逃してガックリと肩を落とした。それでもインタビューではいつもの明るい素顔を取り戻して「私はまだ16歳になったばかりなのに、みんな大人げないですよぉ」と、この日の2試合で受けた相手の厳しいマークに笑顔で“抗議”した。

 大会4試合で9ゴールは得点王争いトップ。7月8日、東京・アミノバイタルフィールドでの3位決定戦ではコルジャ仙台ブラインドサッカークラブ(宮城)と対戦するが、「絶対に勝って得点王は取りたいです」と気持ちを切り替えていた。【小堀泰男】

 ◆得点ランキング (1)9点=菊島宙(T.Wings)(2)6点=川村怜(Avanzareつくば)黒田智成(たまハッサーズ)鳥居健人(free bird mejirodai)行広雄太(兵庫サムライスターズ)(6)5点=加藤健人(埼玉T.Wings)