日本代表のワールドカップ・ロシア大会の戦いは、決勝トーナメント1回戦でベルギーに2-3で惜敗し、幕を下ろした。ワールドカップは続くが、ここからは国内での熱い戦い、Jリーグに目を移したいところだ。

 ワールドカップ期間中にも開催されていたJ2は前節、ちょうど折り返し地点を迎えた。首位の大分トリニータと2位レノファ山口FCが勝ち点1差、その山口を2差の勝ち点37で3位FC町田ゼルビアと4位の松本山雅FCが追う。5位アビスパ福岡は勝ち点36、J1昇格プレーオフ圏6位の横浜FCは同35と、上位6チームが勝ち点5差にひしめく。その下を見ても7位モンテディオ山形が勝ち点33、1差で8位の大宮アルディージャと9位の東京ヴェルディ、その2チームからさらに1差で10位ファジアーノ岡山が続く。

 迎える今節は、上位3チームにとって“鬼門”といえる難敵との対戦となった。大分はホームに12位ヴァンフォーレ甲府を迎え撃つが、リーグ戦では3連敗を含む1分け4敗と近年、5戦も勝てていない。さらにホームでも3連敗中と全く相性が良くない。

 山口はアウェーで14位ツエーゲン金沢と対戦するが、リーグ戦ではアウェーでの2戦全敗を含む1分け4敗と、2016年の初対戦以降、1度も勝ったことがない。

 町田はホームで19位の栃木SCと対戦するが、リーグ戦では12年の初対決以降、1分け2敗と未勝利が続く。

 4位以下を見てみると、松本は15位アルビレックス新潟と対戦するが、J2だけで見ると、3月に新潟のホームでの初対決は1-1だった。5位福岡はアウェーで21位の京都サンガと対戦するが、リーグ戦では15年以降、アウェー2連勝を含む3勝1分けと得意としている。

 福岡、山口、町田と松本、福岡の差が詰まり、さらに混戦が深まるのか…後半戦初戦は、今後のJ2の行方に影響を与えそうだ。