浦和レッズがV・ファーレン長崎とスコアレスドローに終わり、連勝は2でストップした。3戦連続ゴールのFW興梠慎三(32)と、2戦連続ゴールのFWファブリシオ(28)は、そろって不発に終わった。

 2連勝、6戦無敗と好調の浦和は、7月22日のセレッソ大阪戦から3戦連続ゴール中の興梠と、夏に加入し同28日のサンフレッチェ広島戦、1日の川崎フロンターレ戦で2戦連続ゴールを決めたファブリシオのコンビが前半5分、決定的なチャンスをつくった。ファブリシオが出したスルーパスに反応した興梠が、DF2人の間に入り込みシュートも、GK徳重健太に弾かれた。

 長崎も前半15分、スペイン人FWファンマ(27)が、MF沢田崇のスルーパスに抜け出してシュートも、GK西川周作に弾かれた。

 浦和は前半ロスタイム1分、MF武藤雄樹がペナルティーエリア内右から落としたボールを、走り込んだファブリシオがシュートもGKに弾かれた。オリベイラ監督はハーフタイムに「最後のファブリシオのシュートが、我々が何をしなければいけないかを表している」と指示を送った。

 一進一退の展開が続いた後半18分、長崎MF鈴木武蔵(24)が後方からのロングボールに抜け出し、GK西川と1対1の状況から西川の脇を抜くシュートも、右ポストを直撃。この試合、最大とも言える決定機をものに出来なかった。

 後半23分、その鈴木がセンターサークル付近で、浦和の日本代表DF槙野智章(31)に執拗(しつよう)にマークを受け、倒されたことに激怒。2人がにらみ合い、一触即発の雰囲気が漂った。

 浦和は後半43分、MF宇賀神友弥の左クロスに、興梠が飛び込むもゴールはならなかった。