アルビレックス新潟は今季初の5連敗になった。0-2の後半ロスタイムに、MF梶山陽平(32)のパスを受けたFW渡辺新太(23)のゴールで1点を返したが、反撃もここまでだった。

 7月にFC東京から期限付き移籍してきた梶山にとって、この試合が新潟での初スタメンで初アシスト。「新太がいいタイミングで出てきて、いい形ができた」。前半から前線にパスを通してチャンスメークし続けてきた。それが試合終了間際に形になった。昨季の第10節仙台戦以来のフル出場にも「今度はもっといいコンディションで出られると思う」と手ごたえをつかんだ。

 結果的に勝ち点は手にできなかったが、片渕浩一郎ヘッドコーチ(43)が「梶山はチームを落ち着かせてくれた。我々に必要な戦力」と言うように、存在を見せつけた。泥沼の中、次ぎにつながる1点を梶山が引き出した。